SLE・ループス腎炎

全身性エリテマトーデスSLE・ループス腎炎・退院前の医師からの説明

記事公開日:2020年2月20日

SLEのループス腎炎という病気で、現在二ヶ月間順天堂大学病院に入院中のみらくるです。

まもなく退院ということで、今日主治医から経過と今後の対策についてお話をいただきました!

SLE・全身性エリテマトーデスとは

自分の免疫を、自分で攻撃してしまう

「自己免疫疾患」と呼ばれる全身性の病気

私の場合は、腎臓に症状が出ている「ループス腎炎」と呼ばれるものになります。これは、悪化すると「透析」になってしまう可能性あります。

透析とは、全身の血液を身体の外に出して、機械(透析器)の中で、血液をろ過して、きれいな血液を身体に戻すという方法です。

週3回病院に通うことになるので、とても大変です。

参考URL:腎臓病をよく知るための情報サイト・腎らいぶらり

免疫抑制剤

SLE患者は、自己免疫疾患を抑えるために、免疫抑制剤を使用します。

この薬は「免疫が自分の免疫を壊す」という悪さも食い止めますが、

いい免疫も壊してしまいます。いい免疫がいなくなると、免疫力が低下。

感染症にかかりやすくなります。

感染対策

手洗い、うがい、マスク、人混みを避けること。

検査の数値をみるときのポイント

抗dsDNA抗体

抗dsDNA抗体が陽性の場合、SLEの可能性が高いと考えられます。

補体

血液中のタンパク質のひとつである補体、抗体の働きを活性化させる役割があります。

自己抗体による免疫反応が起きると、血液中の補体の量が減少します。

とくにSLEの活動期には、補体の量が減少することが多いため、

病気の勢い(疾患活動性)をみる目的で補体の量を調べる検査が行われます。

尿タンパク

普通の人の尿タンパクの数値は0.5未満。

私は入院当時の尿タンパクは8−10でした。

セルセプトというお薬を服用し、2、3まで下がり。

タクロリムスというお薬を服用し始めてからは、0.6〜1まで下がりました。

SLE患者の尿には、蛋白尿、細胞性円柱・血尿などの異常所見が認められる。

血液数値

血液には三つの種類がある
  • 白血球
  • ヘモグロビン
  • 血小板

SLEでは、血球の成分である赤血球、白血球(とくにリンパ球)、血小板の数が減少する可能性がある。

退院後、発熱したら

SLEの症状として発熱する時もあるし、普通の風邪症状として発熱する際もある。町医者か病院へ診断を仰ぐこと。

今後

  • プレドニンの数は減っていく。
  • プレドニンの数により行動範囲は変わってくるので、外来医と相談。
  • SLEの再燃が怖い。薬は勝手にやめないこと。
  • 感染が怖いので予防はしっかり。人混みを避けること。
  • タンパク質を控えた食生活を送るように。

薬を勝手に止めることはせず、感染予防をしっかりしていきたいと思いました!

参考URL:順天堂医院・膠原病・リウマチ内科