本と生活術

夜のメンヘラ・ネカマbot!恋する気持ちは千年超えても変わらない

記事公開日:2020年1月30日

勝負下着で彼を迎え撃つ

うそつき。

今から行くって言ったじゃないの。

だから

ずーっと待ってたのに。

とっておきの下着をつけて

待っていたのに。

ちくしょー、ちくしょー。

もう夜がおわっちゃうよ。

みらくる

これは、誰の恋のつぶやきでしょうか?

千年以上の日本の歌、百人一首

を現代風にアレンジしたものです。

みらくる

何色の下着を付けて待っていたのかが、気になるところですね。今日紹介する本はこちら!

原文はこちら

今こむと

言ひしばかりに 長月の

有明の月を 待ちいでつるかな

素性法師

みらい

え・・・?!坊主も勝負下着つけるの?!

ひめ

まぁまぁ、その話は後で・・・

平安時代の恋愛

この時代の恋愛とえば、男が女のところへ通う「通い婚」が一般的でした。

冒頭の「今こむと 言ひしばかりに」は「今すぐに参ります」とあなたが言ったのに。

「長月」は9月の長夜。

「有明の月」は、夜が明けて、なお空に残っている月のこと。

その月は、男が帰る時間帯を意味します。

始まってもない逢引に、強制終了のゴングが鳴り響く残酷な朝。

ずっとずっと待ってたのに、愛するあの人は来なかった・・・

うぅ、なんて切ない。

作者はネカマ

作者は法師なので男ですが、女性の立場になって詠んだ歌だそうです

法師ふたたび

来る来る詐欺の男の被害にあった、ネカマの夜のメンヘラbotと言ったところでしょうか?

Twitterの夜も、みんな感傷的になってタイムライン、荒れますからねぇ。

現代語訳で激しく同意

この様に、古語だとちんぷんかんぷんな言葉も

普段の言葉なら、「つ、つら過ぎる!分かるよ、その気持ち!!」

と激しく同意することができます。

本の帯に「千年の時を超えても、恋する気持ちは変わらない

と書いてありましたが、まさにその通り。

お洒落でちょっぴりエロティックなイラスト共に、

千年前の同志にそっと想いを馳せるのも、結構オツなものですね。

自分に、そして大切なあの人に。そっと贈りつけたい珠玉の一冊です。

Millennium Romance